一気に力が抜けた。 なんか、遊ばれた気分。いや、完璧に遊ばれてたんだけど…。 「何座ってんだよ。」 「もう、なんか柊哉のせいで一気に疲れた。」 「俺のせいにすんな」 ドアを握っていた手は私の手を握っていて 柊哉に寄って立たされた。 「昨日は叩いてごめんね。」 一応謝っとく。謝ろうとはしてたしね。 「おう。」 柊哉はフッと笑う。