「叶えてもらうけどねって
おい、いじめみたいなことは…」

柊哉が言うと美咲ちゃんはため息をついた。

「そんなことしないわよ。
私が叶えて欲しいのは…」

もごもごして、頬が赤くなっていく美咲ちゃん。

「その、今まで、友達らしい、人がいなくて…」

「美咲ちゃん、私と友達になろっ!」

めぐみが前言ってくれたように今度は私から。

「い、いの?」

ポカーンとしながら聞いてくる美咲ちゃん。

「いいも何もないよ!ねっ?」

ポロポロと涙を流す美咲ちゃん。
柊哉は優しく微笑んでいて

「あり、がとう。」




────…ガッ

いきなり扉が開く音がして視線を扉に向ける

「め、めぐみ?」

そこに少し涙目のめぐみが立っていた。

「美咲って、あんたいい子だったんだね…」

その場にいためぐみ以外がポカーンとしている。

「は、はぁ!?ちょっと、私が悪者扱いみたいな扱いやめてくれる!?」

ズカズカと美咲ちゃんがめぐみに近寄る。

「いろんな男誘惑してるって噂あったからどんな女かと思ったら普通にいい子だったわ」

笑いながらいうめぐみに怒った美咲ちゃん

「何言ってんのよ!
私が誘惑したんじゃないわ!勝手に男どもが好きになってたってだけよ!」

「うわー!モテる女の余裕?」

2人が訳分からない喧嘩を繰り広げ
私と柊哉は何度目かのポカーン。

「あは、はははははははっ!」

おかしくなって私は大爆笑。

柊哉は驚き、めぐみと美咲ちゃんは一斉にこっちを見た。


「いきなり笑ってどうした」

「だって、おもしろいんだもん
ふふっ、二人とも変な顔ー!」

2人は一斉にもー!と言い今度は私に襲いかかる。

柊哉はそれを見て呆れている