小鳥の鳴き声とカーテンから零れる光で目が覚める。
ムクっと起きると横にはスヤスヤと規則正しい寝息をたてながら寝ている柊哉の姿。

ふと、時計に目をやると6時と指されていた。
ベットからゆっくりと下りて
柊哉を起こさないように静かに隣の自分の荷物が置いてある部屋に移動する。






隣の部屋に置いてある制服に手を通してから1階の洗面台に行って顔を洗う。
軽くメイクをして髪の毛をセットする。
それから、朝ごはんの準備をしにキッチンに移動する。
朝ごはんを作り終えたら今度は柊哉を起こしにまた、寝室へと足を進める。
ドアを開けて柊哉を揺すってみる。

「柊哉、起きて。」

「んー……」

柊哉は体を窓側に向け全く起きる気配がなかった。

「んー、じゃなくて起きて。」

ため息混じりにさっきより強く揺すってみる。
それでも起きる気配のない柊哉に呆れて
頬をつねってみる。

「…いってぇよ!」

「あ、起きた。」


柊哉は飛び起きてつねった方の頬を撫でている。

「お前さ、昨日といい、今日といい…
起こし方ってもんがあんだろ……」

「そんな事言ったって…」


柊哉はムクっとベットから起きて制服の前まで移動する。


「じゃあ、うちは下に行ってるから。」

「おー」