「柊哉、柊哉、起きて」
気持ちよさそうに寝ているこの男を起こさないといけないのだが
なかなか起きない。
「柊哉、起きてってば」
ユサユサと揺さぶってはみるものの起きる気配が全くない。
「はぁ……」
こうなったら……
「柊哉、起きろおおおおおお!!!」
ドシッと音を立てて柊哉はベットから落下する。
「いてぇんだよ!!!」
寝起きかと思うほどの勢いで飛びかかってきた柊哉に手に持っていた枕を顔面に投げる。
「柊哉が悪いんでしょ?
起こしても起きないから。」
「だからって、起こし方があんだろが」
「何しても起きなかったんだもん。
そうなったら、ベットから落とすしかないでしょ?」
「お前は……」
柊哉は床にあぐらをかきながらブツブツと文句を言っている。
「ほら、早く準備してよ。」
「チッ、分かったよ」
そう、今日は私達にとって大事な日
結婚式なんです