「柊哉、甘えん坊さんなの?」
クスクス笑いながら柊哉に問うと
「うっせぇ…
…いいから、答えろよ」
いつもより小さい声にキュンとしつつ
柊哉を見るために横を見ると真っ赤になった耳が見えてなんだか自分の体温も上がった感じだ。
「柊哉、ならいいよ…」
柊哉はゆっくり顔を上げる。
「…目、瞑って」
言われたとうり目をゆっくりと閉じる。
鼻に柊哉の息がかかり、心臓の音がうるさくなる。
────チュッ…
「顔、赤すぎ」
「あ、赤くない、し…」
初めてのキスの感覚…
触れるだけのキスだったけど
優しくて、柊哉の気持ちがまるで伝わってくるような、そんなキス…
「ちゅーって、とってもステキなんだね柊哉。」
「そーかよ…」
そして、また優しいキスが降り注ぐ