神様いけませんか?

屋上から眺める空は綺麗だった。


ここから飛び降りたら楽になれるかな?

そんな事を毎日思っていた。


生きてる意味がない。

あたしには生きてる価値がない。

小学6年生の夏、あたしは死を決意した。

この世のすべてに終わりを告げたかった。


お父さんもあたしが殺したようなもの。

家族が壊れたのはあたしのせい。

これはすべて、あたしのしたことの報いなんだ。

祖母がいない時、台所から包丁を取り出した。

あたしはしっかりと包丁を握って左手首に当てた。

深呼吸を二回してから、思いっきり手首を切った。

手首からは真っ赤な血が流れ続けた、痛みはそれ程感じなかった。


けれどあたしの意識は遠のいた。