=みけside=
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「思ったよりおもしろかったね」
「ほんと、結構楽しめたな」
みや が笑い合ってケイタさんと話しているのを見て、私は歩くスピードを遅くした。
なんだかんだで、夕方まで水族館にいた私たち。
みやとケイタさんの距離は目に見えて縮まった。
ただ、私の胸には、ケイタさんの言葉が居座っていた。
“シュウのこと、どう思ってる?”
憧れ、尊敬。
多分それで合ってる。
でも、なんだかしっくりこない。
自分の中で違和感が残る。
この感じは何なんだろう。
考えてみても、それが何かは分からなくて、ずっと何かが胸に引っかかっている。
隣を歩いていたシュウさんが、歩くのが遅くなった私を振り向く。
「みけ?どうした?」


