こだまする三毛猫の声




***

「ありがとう。協力してくれて」


小さな水槽を覗いていると、みや が声をかけてきた。


「全然、気にしなくていよ」


おかげで みけ と話せるし…。


「あいつ、好きな人もいないし、頑張って」


チラリとケイタを見やりながら言う。


ってあいつ、みけと話してる。


何か変なこと言ってないだろうな…。


「ありがとう」


顔を赤くして笑うみや。


ふわふわしてる女の子で、猫っぽくはないな…。


なんて勝手なことを思いながら、ケイタのところへ向かう。


「何吹き込んでるんだ」


「話してただけだよ」


にこっと笑顔を浮かべるケイタ。


何の話をしてたんだ。