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「ありがとう。協力してくれて」
小さな水槽を覗いていると、みや が声をかけてきた。
「全然、気にしなくていよ」
おかげで みけ と話せるし…。
「あいつ、好きな人もいないし、頑張って」
チラリとケイタを見やりながら言う。
ってあいつ、みけと話してる。
何か変なこと言ってないだろうな…。
「ありがとう」
顔を赤くして笑うみや。
ふわふわしてる女の子で、猫っぽくはないな…。
なんて勝手なことを思いながら、ケイタのところへ向かう。
「何吹き込んでるんだ」
「話してただけだよ」
にこっと笑顔を浮かべるケイタ。
何の話をしてたんだ。


