こだまする三毛猫の声




「でも昨日の帰りは2人だっただろ?」


「それは…状況が違うだろ」


帰り道に偶然2人になるのと、わざわざ2人で会うのは話が違う。


「そうか?まぁ…そういうものか」


ふぅん、と楽しそうに笑ってるケイタ。


「で、来るの?」


「行く行く。楽しそうだな」


いや、本当の目的はお前だから。


そんなこと言えないけど…。


でも確かに、ケイタたちを2人にさせるってことは俺たちも2人になるわけで。


私服どんなだろ。


Mau'sは制服でしかライブに出ないから、初めて見れることに期待してしまう。


「顔、にやけてるぞ」


「…え⁉︎」


ケイタにクスクス笑われて、俺は慌てて顔を腕で隠した。