こだまする三毛猫の声




***

憧れの人が思った以上にプレイボーイなのがショックだったんだ。


と、思う。たぶん。


少し前を歩くシュウさんの背中をぼんやりと見る。


さっき待ち合わせて、水族館内に入ったばかり。


「おーすげー」
「この魚かわいい」


前を行く3人は楽しそうに水槽を眺めている。


みや、打ち解けるの早いな…。


私は、自分でもわからない気持ちを持て余してぼんやりと水槽を眺める。


「みけ?」


と、私に声をかけたのはケイタさん。


みやがこっそり、カッコイイ!と悶えていたように、私服もイケメン。


「ごめんなさい」


ぼーっとしてたから置いていかれそうになったのか、と謝る。


「みけって不思議だよな。本当に猫みたい」


ケイタさんはそう笑う。


不思議、なんて初めて言われた。


「そうですか?」


「うん。敬語使うのも不思議」


「これは…クセみたいな」


「タメ口でいいのに」


「まぁ…そのうちに」