家出をした私

｢桃美さん･･･。｣


｢黒羽で良いよ！｣


｢黒羽･･･。蒼衣さんには気をつけた方が良いよ。｣


「うん、私もね分かった。今日会ったばかりなのに家に行きたいとか言われたら疑うしかないよ。」


「うん。そうね･･･。」


「てめぇっ！どきやがれ！」


「んだとごらぁ！」


「喧嘩･･･」


「黒羽！こっち！」


「う、うん。」


待てよ、あの声聞いたことがあるぞ･･･。


ﾀﾞｯ


「黒羽！」


「風翔兄ちゃん！」


「誰だ？」


「風翔兄ちゃん！」


「お前･･･。昨日の･･･。」


「よそ見してんじゃねぇよ！カスがぁ！」


「やめてーっ！」


「何だこのガキ？」


「黒羽！」


「あ、そうだ。風翔兄ちゃん！これ、預かってたネックレス！」


「まだ、持っとけ。」


「え？」


「また会う日までよろしくな。」


「わ、分かった！」


「早く逃げろ！ここは危ないから！友達連れて逃げろ！黒羽！」


「うん！行こう！華楓！｣


「は、はい！」


「風翔兄ちゃん！頑張って！」


「おう！」


「く、黒羽！」


「うん！早く行こう！」