ピンポーン


「はいはい。こんな夜中にどなたでしょうか〜。」



この声・・・。おばあちゃんの声だ。
落ち着く優しい声。


ガラッ


「えっ・・・!?黒羽ちゃん!?」


「おばあちゃんっ!」


「どうしたの?黒羽ちゃん!」


「お母さんと喧嘩して家出してきたの。」


「こんな遠くまで来ちゃったの!?」


「おばあちゃんに会いたかったし・・・。」


「よく来れたねぇ。じゃあ藍羽には言わないでおこうね。」


「うんっ!おばあちゃん、お願いがあるの」


「どうしたの?」


「私がね、一人で立てるようになるまでここで住んでもいい?」


「大歓迎よ!」


「おばあちゃん・・・ありがとうっ!」


「よしよし。晩御飯食べたかい?」


「ううん。」


「じゃあ、食べようか。」


「うんっ!」