どんな時も。アタシ。

田舎育ちの一般人のアタシは、お金の使い方が分からない。
ローンの返済は、月10万くらいだった。
セクキャバで稼いだお金は、タツヤの店で使った。

ドンペリを入れる事が当たり前になった。

お金はいくらあっても、足りない。
お金が無くなるとタツヤは怒った。
朝になって店が終わるとアタシに水をぶっかけ殴った。アタシにタバコを押し付けた…。


インターネットにはホストの書き込みサイトがたくさんある。
アタシが店に行くたびにアタシと同じ様にホストに狂った子たちがサイトで落とし合いをする。

『今日も、タツヤの゛あの子゛来てるよ』
『気付かないのかな。゛イロ゛だって』
『っつーか、タツヤってマクラホストじゃん。』
『みんなやってるよ』
『目立ってカワイイワケでもないのに、タツヤの本カノだと思ってんのかな。超イタイんですけど』



うん。アタシはイタイ子だった。
自分でも気付いてた。
タツヤはお金の為にアタシといる。
どんなに辛くても、タツヤの時折見せる優しさや甘えにごまかされて、それでも一緒に居た。

きっと、アタシは信じたかった。汚れた世界でも、きっと愛があるんだって。
タツヤに、本気で愛されたかった。