「うん、俺もずっと前から・・・・・そいつさ、泣き虫で、ドジで同じ歳とは思えないくらい幼くて、毎日ニコニコしててさぁ、ほんっと可愛いんだよなぁ。」
裕くんは微笑みながらこっちを向いた。
「俺、そいつが大好きだったんだ」
その一瞬、胸がズキッてなった。
「ご、ごめん!ちょっとトイレ行ってくる!」
走った。走って、走って着いた所は体育館裏の、クローバーが綺麗な私だけの内緒の場所。