……夢を見ていた。
懐かしかった。
夢の内容は昔の…本物のお母さんとの会話だった。
あの頃の私は母の言っている意味が分からなかったが…いや、今も分からない…。
お母さんが言った"温かい"は心とかそう言う意味の"温かい"なのは分かったが、私は冷たい人間だ。
鈴夢「何処が温かいの…?」
????「君が思っているよりも君は温かい心を持ってるって事じゃない?」
いきなり聞こえた声に吃驚したが、声の主を見るため勢い良く振り返ると、猫目の男子が居た。
ユト「僕ユトって言うんだ…よろしくね?」
猫目の男子…ユトは手を差し出した。
よく分からないがユトの何もかもが懐かしく感じて、これまたよく分からないが差し出された手を握ってしまった。
鈴夢「ユトってさ…前に会った事ある?」
ユト「あるよ。君は忘れちゃったかもしれないけどね…」
ユトは少し切なげに答えた。