「貴方の手はあったかいね。」 『冷たいよ。だって雪触ってきたんだよ?』 「そう言う意味じゃないわ。」 クスクスと笑いながら私の手を包み込むように握るのは、大好きだったお母さん。 あの優しいお母さんも、もう居ない。