--------- 知られてしまった。ハチに。 ハチが出ていった扉を呆然と眺めながら、 ハチと出会ったあの頃を思い出していた。 私がハチの隣に引っ越してきた時、まだ中学生に成り立てだった私たちは、あまり関わりを持っていなかった。 ある日、いつもの様に学校を終え、ハチの両親の目につかない様に自分のアパートに入る。 玄関を開けた時、突然声が聞こえた。 「雨宮さん!ちょっとかくまって!」 「は?」 初めてハチとした会話だった。