ぽつん…ぽつん…
ぽつん…ぽつん…


なんの音かな?


ぽつん…ぽつん…
ぽつん…ぽつん…


「なんの音…?」


「にこ!」


ゆっくりと目を開けると、そこには白い天井と、ももちゃん、光輝くん、お父さん。


それに、りっくんも和恋を覗いてる。


「みんな…どうしたの?」


にこの言葉を聞いた瞬間。


みんなから苦笑が漏れる。


みんな、顔を引きつらせて笑ってる。


「じゃあみんな、ちょっとお願いね?先生呼んでくるから。」


「はーい!わっかりましたにこぱぱ!」


「はい。おじさん。」


お父さんは走って行っちゃった。


「にこは、何にも覚えてないの?」


「な〜んにも?」


う〜ん………。


…………………………………。


確か、ついさっきまでなんかやってたような。


今日は早起きして…?だって今日は行事が…


…‼︎


「あ!そうだマラソン大会!」


「そうそう。正式名称は『歩け×2〜32㎞』ね。」


そうそうそれそれ。


って、正式名称はどうでもいいんだって!


「にこはどうして病院にいるの?」


「それは診察が終わってからにしましょう。」


先生がいらっしゃったみたい。


お父さんと一緒に入ってきたのは、白衣を着た人。


多分お医者さんだね。