恋の味

最後のチェックポイントについた。


少し和恋を座って休ませる。


地図の記入とかは、光輝や春風がやっといてくれるから安心。


「おい陸。にこ大丈夫か?」


にこは今飲み物を取りに行ったから今はいない。


「大丈夫…じゃないだろうな。」


その言葉を聞いた光輝が、少し申し訳なさそうな顔になった一瞬を、俺が見逃す訳がない。


「光輝。なんかあるのか?」


「いや、約束はしたんだけど…な。」


約束?


そういやこいつ和恋と指切りしてやがったな。


明日にでも殴っとくか。


和恋を触った罰は重い。


……まてよ?


約束=指切りの時だよな。


指切りをしていたのは、光輝が二つ目のお弁当を食べ始めた時だこら…お昼か。


お昼だって!


「和恋のやつなんか食べなかったろ!」


「おまっ!なんでわかんの!」


いや、わかるよ!


お前も春風のことならわかるだろ?とは今は今は言わない。


というか、やってしまった…。


あの時、無理にでも食べさせればよかった。


にこはもともと食べない。


というか、見た目通りこしょくだ。


無理にでも食べさせないと脱水症状や栄養失調になる。


小学校のマラソン大会でも、給食食べなかったからぶっ倒れたぐらいだ。


だから、学習はその時にした…はずだった。


「あのバカ!」


「おいおい、おこんなよ?俺が食べたんだから。どうしても食えないっていうから…体調悪くなったら言えとは言ったんだけど。」


にこが体調悪くなってこうきに言うことは絶対ありえない。