恋の味

建物が現れた。


かなり走ったみたい。


「にこ、ハァハァ…お疲れ、様…」


ももちゃんも、息が上がっちゃってるもん。


今いるのは、あるお店の前。


雨宿りさせてもらってるんだ。


「濡れちゃったね。にこ。」


光輝くんもももちゃんも、もちろんにことりっくんもビッチョビチョ。


頭から水かけられたんじゃない?ってほどだもん。


みんな各自でいたるところを拭く。


にこはみんなより小さいから、雨にだって集中的に狙われちゃうんだよね。


りっくんの髪も…ぺっちゃんこだぁ。


「光輝、頭拭いときなさい。」


全身拭き終わったももちゃんがタオルを持ってなかったらしい光輝くんにタオルを投げ渡す。


「大丈夫だって。」


と、光輝くんは言うけど、光輝くんに拒否権はないみたい。


「ももっちこそ大丈夫?」


ももちゃんは先頭で走ってたから、全身で雨を受けちゃってると思うの。


「大丈夫大丈夫。私、風邪はここ10年引いてないし。雨に濡れるのなんて日常茶飯事だから。なれてるわ。」


た、頼もしい!


にこなんか走っただけで、もう足がパンパン。