「あー、武藤な。あの先生俺らの委員会の担当だから。なぁ?」


「うん。私は武藤センセってよんでる。3年生の国語担任だから、私たちとは関わりないのよね。」


そっか、1,2年生はにこたちのたんにんのせんせいだからしらないんだ。


「りっくんは知ってた?」


りっくんはコックリと頷いた。


「部活でちょっと。武藤先生は運動部の取りまとめ役だから。結構話もさせてもらってる。」


「そっか!…じゃあ知らなかったのにこだけぇ!」


大きな声で叫ぶけど、ここはなーんにもない農道だから、誰にも聞こえないんだ。


「まあ、にこだからしかたないさ。」


「そうねぇ。にこだもんねぇ。」


「にこらしくて、俺はいいと思うよ?」


…みんなして、にこだからにこだからって。


もう!


絶対馬鹿にされてるよぅ〜。