後半のスタートは、1時のすこーしまえ。


「じゃ、いこっか?」


「うん!」


また、にこたちはあるきだした。


もうにこは地図を読むのをやめたのです。


なぜですって?


ふっ、ふっ、ふっ…もちろん!


「読めな〜い!」


口がへの字に曲がっちゃった。


もう、諦めた。


いくつ目の角とか、にこわかんないもん。


現在地すら、もうわかりませーん。


「地図は読めなくてもいんだよにこ。多分大丈夫だ。」


またまたりっくんに頭を撫でられる。


なんか、りっくんに言われると納得しちゃうんだよなぁにこ。


「じゃ、いっか、今回は。」


「そうそう。気楽にいこうぜ〜!」


光輝くんは読む気なし。


にこは読める気配なし。


「そういえば、あの先生って武藤っていうんだね。にこ、初めて知った。」