「あれ?用事あるんじゃなかったの?」
お兄ちゃんのところまで、重い足を引きずって走る。
「にこちゃんのためならなんだってできるよ!あ、陸。」
「にこのお兄さん。やっぱりきたんですね。こんにちは。」
「頼むぞ、お昼の後からがきついからなぁ。もう眠いし眠いし眠いし…」
こっくんこっくんと寝たふりをするお兄ちゃん。
「それ、眠いだけじゃないですか。」
はははって高い笑い声だなぁ、お兄ちゃん。
「まあ、誰かしら眠くなるさ。あ、…そうそう、これ届けに来たんだよ。」
お兄ちゃんのカバンから出されたのは、うさぎさんのプリントされたタオル。
「あれ?持ってなかったっけ?」
ポケットを探ると、ちり紙しか入ってなかった。
「ごめんなさい!」
慌ててタオルを受け取る。
「あ、ありがとう…」
「じゃ、名残惜しいけどもう時間なんだ。ごめんなにこ。またな。頑張れよ?」
桃子ちゃんも光輝くんもよろしくねっていいながらさってくお兄ちゃん。
お兄ちゃんは以外とホワワンってしてるけど、お母さん似でしっかり者なんだよね。
「あれ、誰?」
「えー!めっちゃかっこいい!」
「髪の色、架橋さんと一緒じゃん!」
ううぅ。
お兄ちゃんは、にこと違ってめちゃくちゃかっこいいから…。
比べられるの憂鬱だなぁ。
「まだ、あれ使ってたの?」
‼︎
「ま、まだって…」
「好きだねにこも、あのウサギのキャラクター。」
ウサギのキャラクターは、小学校の頃から…ううん、幼稚園の時から大好きなの。
まさか、りっくんが覚えてたなんて!
たっ、確かに幼馴染だけど、ウサギのキャラクターはこどもっぽいから、ウサギのキャラクターが好きってことはあんまりひろめないでほしいんだよね?
「あんまり言わないでね?にこ、子供っぽいと思われちゃう。」
声を潜めていった。
みんなに聞かれたくないし、今恥ずかしくて大きな声出せないもん。
「ん?」
届く大きさで言ったと思ったんだけど…聞こえなかったみたい。
なんせ10何センチにのさですから…。
りっくんがいつもどおり顔を寄せてくれる。
「あのね。あんまり言わないでね。ウサギのキャラクター好きなこと。子供っぽいから…」
にこは、精一杯の背伸びをして耳打ちした。
みるみるうちにりっくんの顔が真っ赤になる。
「?なんか恥ずかしかった。」
「えっ?あ、違う!…なんでもない。」
あれれ?
手の甲で顔隠しちゃった。
確実に照れてるんだけど…。
なんで照れてるのか考えているにこの頭を、りっくんが撫でた。
「大丈夫。絶対言わない。」
お兄ちゃんのところまで、重い足を引きずって走る。
「にこちゃんのためならなんだってできるよ!あ、陸。」
「にこのお兄さん。やっぱりきたんですね。こんにちは。」
「頼むぞ、お昼の後からがきついからなぁ。もう眠いし眠いし眠いし…」
こっくんこっくんと寝たふりをするお兄ちゃん。
「それ、眠いだけじゃないですか。」
はははって高い笑い声だなぁ、お兄ちゃん。
「まあ、誰かしら眠くなるさ。あ、…そうそう、これ届けに来たんだよ。」
お兄ちゃんのカバンから出されたのは、うさぎさんのプリントされたタオル。
「あれ?持ってなかったっけ?」
ポケットを探ると、ちり紙しか入ってなかった。
「ごめんなさい!」
慌ててタオルを受け取る。
「あ、ありがとう…」
「じゃ、名残惜しいけどもう時間なんだ。ごめんなにこ。またな。頑張れよ?」
桃子ちゃんも光輝くんもよろしくねっていいながらさってくお兄ちゃん。
お兄ちゃんは以外とホワワンってしてるけど、お母さん似でしっかり者なんだよね。
「あれ、誰?」
「えー!めっちゃかっこいい!」
「髪の色、架橋さんと一緒じゃん!」
ううぅ。
お兄ちゃんは、にこと違ってめちゃくちゃかっこいいから…。
比べられるの憂鬱だなぁ。
「まだ、あれ使ってたの?」
‼︎
「ま、まだって…」
「好きだねにこも、あのウサギのキャラクター。」
ウサギのキャラクターは、小学校の頃から…ううん、幼稚園の時から大好きなの。
まさか、りっくんが覚えてたなんて!
たっ、確かに幼馴染だけど、ウサギのキャラクターはこどもっぽいから、ウサギのキャラクターが好きってことはあんまりひろめないでほしいんだよね?
「あんまり言わないでね?にこ、子供っぽいと思われちゃう。」
声を潜めていった。
みんなに聞かれたくないし、今恥ずかしくて大きな声出せないもん。
「ん?」
届く大きさで言ったと思ったんだけど…聞こえなかったみたい。
なんせ10何センチにのさですから…。
りっくんがいつもどおり顔を寄せてくれる。
「あのね。あんまり言わないでね。ウサギのキャラクター好きなこと。子供っぽいから…」
にこは、精一杯の背伸びをして耳打ちした。
みるみるうちにりっくんの顔が真っ赤になる。
「?なんか恥ずかしかった。」
「えっ?あ、違う!…なんでもない。」
あれれ?
手の甲で顔隠しちゃった。
確実に照れてるんだけど…。
なんで照れてるのか考えているにこの頭を、りっくんが撫でた。
「大丈夫。絶対言わない。」