「にこちゃん、お兄ちゃん起こして?」


「はーい!」


まだ日が出て間もない頃に、にこはお洗濯物を抱えて二階の寝室に行くの。


まだ3つ年上のお兄ちゃんが、気持ちよさそうに寝てるから♪


ガラッとカーテンを開けて、朝日の光をお兄ちゃんにあてるんだ。


「お兄ちゃん!起きてくださーい。」


「…ん?…ふわぁ。にこちゃん?」


「えへへ。にこだよ。もう6時だよ?」


あーあ、お兄ちゃんのかみボサボサ!


「うっそ!ごめーんにこちゃん。また寝坊しちゃった!」


ギューってお兄ちゃんが私に抱きつく。


別に怒ってないんだ。


でもお兄ちゃんご飯係だからお寝坊されると困っちゃうの。


「いつものことだもん。でもにこお腹すいた…」


こういう時はちょっといじわるしちゃうんだ。


さすが妹の特権。


お兄ちゃん恥ずかしがると可愛いんだよ?


見せてあげたいぐらいだもん♪


お兄ちゃんが手を離して駆け下りてっちゃった。


本当にいつものことだけど。


「ごめーん!」