にこは全力で否定した。


それはもうにこの小さい体を最大限に使ってね。


「ももちゃんを、みんながかっこいいっていうのは、ももちゃんがみんなに優しいからだよ?ももちゃんが…ももちゃんが頼もしいからだよ?ももちゃんはそれが嫌かもしれないけど!」


は、初めてこんな大きな声出したぁ!


びっくりしてるけど、ももちゃんが口を開きそう。


まだ、まだあるからちょっと待って!


「でも、そんなももちゃんは可愛んだよ!見た目だけじゃなくて!とにかく!」


ももちゃんの目を見ていった。


「ももちゃんは、可愛いの。」


ももちゃんの眼は、いつも以上に、いつもの倍くらい大きく開かれてる。


にこも顔が熱い。


やっとにこは、周りのみんなに見られてることがわかった。


みんなすぐにあるっていってくれたけど。


「あはははは!」


ももちゃんが笑い出した。


「ごめんにこ。ありがとう。うん。かっこいいも褒め言葉だもんね。そうだよね。うん、あはははは!ありがとう。」


ももちゃんが笑ったのは、にこが大声を出したからかな?


その時間だけは、にことももちゃんだけの秘密の時間になった。