恋の味

「うん!好きだよ?だーいすき。」


「えっ!」


え?


「…だって、にこの幼馴染だもん。あ、もちろんももちゃんもだーいすきだよ?」


いきなりももちゃんがにこを抱きしめてる。


「ごめん。にこはそういう子だったわ!ごめん!なんでもない!わーすーれーてぇー!」


「?」


ももちゃんはにこから顔を離して笑った。


「なんでもないの。私もにこ大好きだよ。」


やったぁ!


にことももちゃんは大切な友達だもんね。



「あぁ、にこは羨ましいなぁ。」


羨ましい?


「にこは、ももちゃんが羨ましいけどなぁ〜…」


ももちゃんはなんでもできる。


ピアノも、勉強も、料理も、掃除も、小さい子のお世話も。


なんだってできるんだよね。


にこはどれもダメ。


「にこみたいに可愛くなりたいなぁ〜。」