恋の味

あそこを右で…えっと、こっちが左?


またまた右で…次も…右?


さっきがここで、今が……





「って、ここどこぉ!」


だめだ。


にこは全く地図が読めません。


「今はここだってば。さっきの角でも言ったっしょにこ。」


??????


さっきの角って、どこだかすらワカリマセン…。


にこのあたまから煙が噴き出た!


…と思うんだよねぇ。


「あらら、にこ顔真っ赤だね。ここだってば。」


「ふぇ〜。だからどこ〜?」


地図を上に下に、右に左に…。


しつこいかもだけど、もう一回だけ言うね。


ここ、どこ!


「…だめだよ春風。にこは昔っから方向音痴。」


「あ、じゃ俺と一緒。仲間だねにこちゃん。」


光輝くんは手を出してくる。


ハイタッチかな?


にこも手を出して、光輝くんのてと合わせてみる。


パチンといいおとがなったよ!


「イェーイ!」


「光輝は地図を読みたくないだけでしょうが!」


光輝くんをももちゃんが思いっきり叩く。


「ももっちひっど!そんなことしなくてもいいのに…。ねーにこちゃん。慰めて〜。」


「はーい。よしよし……って!」


光輝くんの頭をまで用としたら、にこの手をりっくんが止めた。


光輝くんの溝内に膝蹴りを入れたももちゃん。


な、なんという連携プレーでしょう!


「私のにこに触るな光輝!可愛い可愛い私の親友にてぇ出すな!」


「光輝だって許さないから…な!」


「二人ともヒッドーイ!俺だけ悪いみたいにさぁ…。」


ふふふ。


この班はももちゃんが来てなかったらまとまってなかったなぁ。