恋の味

「ありがと陸。にこ守ってくれて。この子本当につぶれちゃいそうで…」


‼︎ももちゃんもそう思ってたなんて!


「べつにいいよ春風。俺がにこのこと心配なのも春風といっしょだから。」


そういえば、りっくんはももちゃんのこと春風って呼ぶんだよね。


にこのことはにこなのに。


「も〜も〜ちゃん。」


ももちゃんの前に飛んで出る。


「にこ、大丈夫だった?この大移動の中。」


「もちろん大丈夫だったよ!りっくんいてくれたから。」


にこは笑ってりっくんを見る。


「言ったろ?りくがいっから大丈夫だって。心配しすぎなんだよももっちは。」


「だってぇ〜、私の可愛い可愛いにこが心配なのよ。自分の目で確かめたいもの〜。」


ももちゃんがジャンプしてにこに飛びついてきた。


「ぐるじいよー。」


「あー、可愛い。」


本当に苦しいよももちゃん!


めちゃくちゃ顔近いし!


あ、


「ももちゃんの香りがする〜!」


光輝くんたちはにこたちに呆れてさきにあるいてっちゃう。


急いで後を追わなきゃ!


ももちゃんも一緒に隣を走る。


「私の………ってなに?」


「え?」


ももちゃんなんて言ったんだろ?


なんかにこに聞こうとしたのかな?


「ももっち、にこ、はやくー!」


『はーい!』


まあ、いっか。


今から『歩け×2〜32km』。


ももちゃんと光輝くんと、りっくんと完歩するんだ!