恋の味

玄関にはいかず、一応受話器を取る。


「はーい。架橋でーす。」


「おはようございます。桃子とその他の男子です。」


あ、この声はももちゃんだぁ!


「今玄関に行くから待っててー!」


「んー。」


玄関に行くとは言ったけど、まだ準備終わってないんだった!


「お兄ちゃんお兄ちゃん!ももちゃんたちなかに入れてあげといて!」


超特急で部屋に向かう。


にこの超特急は、みんなの早歩きぐらいなんだけどね。


タンスから、半袖と半ズボンを引っ張り出して…靴下出して…それからそれから!


「お邪魔します。あ、おはようございますおじさん。」


「おはようございます。にこぱぱ。」


「ざいまーす。」


「みんなおはよう。ごめんねぇ、さっきまでにこパジャマだったから…」


お父さん余計なこと言わないでよ!


ドタバタと二階を走り回ってる音は一階まで聞こえてるだろうなぁ。


「にーこ。おはよう。」


「ももちゃん!おはよう!」


二階に桃ちゃんが上がってきた。


ももちゃんは普段はしない二つ縛りにしてる。


可愛くって、ギャップ萌えだよ〜!


「ぷっ!あはははは!頭爆発してるね〜にこ。」


「う、嘘っ!」


自分の頭を触ってみると、いつも以上にぐちゃぐちゃだった。