今は6月。


入学して、にこたちは2ヶ月経ったの。


4人ともクラスが同じで、とっても仲がいいんだよ。


バックのチャームは、今日も揺れてる。


「なんか、あったかくなってきたね。」


「でもジメジメするぅ…」


せっかくのローファーが濡れちゃうよう。


6月は梅雨の季節だもんね。


仕方がない。


「りっくん今日寝癖ついてるね。」


りっくんの前に立って、じーっと前髪を見つめる。


見上げないとりっくんの顔見えないの。


りっくんより、にこは15㎝ぐらい小ちゃいから。


りっくんが撫でるのをやめると、前髪の一部がピンっと流れに逆らった。


にこはそれを指差す。


「ふふふ。ほらね?鏡で見る?」


鞄から鏡を取ろうとしたんだけど、りっくんがいいっていうの。


手で、静止させられちゃった…。


「えー。りっくん自分で見たらいいのに。」


「ほらいくよー。」って、ももちゃんに呼ばれちゃったじゃんか。


りっくんのせいだぁ。


「おーい、お二人さーん!」


光輝君まで呼ぶ!


「りっくんいこう!」


りっくんよりも15㎝小ちゃいにこだけど、りっくんの手を引いて走ったよ。


あれれ?


りっくん、顔真っ赤だったぁ!


耳まで真っ赤!


恥ずかしがり屋さんなのは変わらないんだねぇ♪