「ふぁああ・・・」


布団の中にしては寒いけど、
何か、暖かい風が・・・


「よいしょっ・・・」


って、ここどこおおお!!!?!?


[やっと起きましたね・・・全く・・・現世でも寝坊するだなんて・・・]


「あ!あなた・・・前世の私!」


[あ、名前教えてませんでしたね。私は鈴李(スズリ)鈴李とでも呼んでください]


「私と名前似てるね」


[そうですね・・・でも、それより今は私の力をあなたにあげます]


「力?・・・もしかして治癒の術の事?なら、私一人でも大丈夫・・・」


[私も1億人に1人の逸材・・・【桜姫の巫女】です]


「!!どうしてその名前を・・・もしかして、本当に私の前世なの?」


[本当ですよ。信じてくれてなかったんですか?]


「そういう訳じゃ・・・」


[まぁ、いいです。桜姫の巫女は本来なら一つの時代に1人しか生まれません・・・]


「うん。それは知ってるよ」


[私は江戸に、生まれたのです。江戸では殺傷が、多く今のあなたの神社も毎日人で賑わっていました・・・]