萌乃「え?」



8月のまたある日、恭斗から告げられた言葉はあまりにもショックだった。



恭斗「だから…別れよう?」

萌乃「どうして?私…何か悪い事…しちゃった…かな?」

恭斗「萌乃は何も悪くないんだ…」

萌乃「じゃあなんで…?」

恭斗「俺さ…イタリアに住むことになっちゃってさ………多分…8割で…こっちには帰ってこない…。」

萌乃「そんな…やだよ…行かないで…」



無理だと分かっていても
どうにもならないって知っていても
本当に近くに居てほしいから…



恭斗「ごめん…」

萌乃「……ねぇ…もし、さ…2割で…こっちに来れるような事があったら………一番に会いに来てね?」

恭斗「うん、分かった。」



数日後、彼は行ってしまった。