「こんなこともできないのですか、低能な人ですね」 「す、すみません…」 「はぁ…今すぐやり直してください」 「…はい」 私、高宮波瑠‹タカミヤ ハル› 営業部所属のしがいない普通のOL、22歳。 そして、今しがた私の書き上げた書類を机に叩きつけ冷めた目で私に罵声を浴びさせた上司 高宮涼介‹タカミヤ リョウスケ› 7:3分けに地味な黒縁眼鏡の男、25歳。