「あ、桃はよ」

「おはよー、希夜(きや)」

教室に着くなり、声をかけてきたのは希夜。

希夜も幼なじみ。

希斗の双子の弟です。

「桃、好き!」

「ん。私も希夜好きだよー」

「桃の好きは俺のとちげーじゃん?」

「そ、そっかなぁー…?」

「嘘つくの下手」

「ゔっ…」

「あー!もうっ!桃可愛いすぎ!食べちゃいたい!」

「っ!?」

この人、今、爆弾発言しましたよね?

さすがは希斗の弟だわ。

「桃ー。おはー」

「悠(はる)ちゃん!おはよ!」

声をした方を向くと、大好きな親友。

「悠ちゃん、なんでそんなに可愛いんだ…」

もうね、妹にしたいくらいだよ!!!!

「ハァ?桃あんたバカなん?桃のが比べらんないくらい可愛ええわ」

本人は、姉系ですけど。笑

それに関西人だしね。笑

「悠ちゃん、褒めすぎだよ…」

こんなヌベーって顔。

「このサラサラツヤツヤストレート黒髪もええわー」

うん。悠ちゃん、それ禁句ね。

「俺も好きなんだけどな…」

そういう希夜。

まだいたの?

「…あ、希夜くんいたんか」