希斗の言うお仕置きはアブナイことだ。

俗に言えば、恋人同士がするようなこと。

私と希斗はー…。

ー幼なじみ。

「…桃に拒否権はねぇんだよ」

そう言って、ほっぺに唇を落とした。

「んなっ……!」

ずるい‼︎

希斗、ずるい‼︎

めちゃくちゃ、唇にされるかと思ってた‼︎

「なに?唇だと思ったわけ?」

「……」

わかってるくせに。

「俺が本気になった奴だけだよ」

それってー……私は違う…?

「…下で待ってるから」

私の部屋から出て行った。


「希斗っ…希斗っ…!!!!」

希斗が私に本気じゃなくても。

「私はっ…!!!!」

私は、君が好きです。