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「それで、桃さん、今の心境をどうぞ」


いや、意味わかりません。


それになに。


この取り調べ室みたいな雰囲気は。


「早く吐きなよ。吐けねぇならカツ丼食うか!?」


…伶菜、アンタそれやりたかっただけなんですね。


まず、カツ丼食べても今の心境なんて言わないから!


「伶菜、もうあたしキレていい?」


そう言う美希。


助かった…。


「え!?なんで!?」


おい。


「バカかよ。桃の気持ち考えろ、バカ」


み、美希。


2回もバカ言うほどでもなかったよ!?


私の気持ち…か。


「あー!美希が泣かした!」


「え!?あたし!?いや、伶菜でしょ!」


「はぁ!?」


「あ?」


「ヒッ…ごめんなさい…」


泣きたかったわけじゃないの。


希斗が…。


多分きっと。


周防って子が好きなんだろうなって思っちゃうから。


それが嫌なの。


「桃…」


「王子は、こんな可愛い子をなぜ…」


この2人には感謝しないとね。