「行ってきまーす。」 「行ってらっしゃーい!」 部屋の奥から、声が聞こえてくるのを待って、あたしは家を出る。 「おはよ、奏汰。」 「はよ。」 「途中から星樹も一緒だけど、いい?」 「ああ。 じゃあ、行くか。」 「うん。」