黒薔薇





あたしの声が大きくて、奏汰は、あたしたちに気づいた。


「はよ、八雲。」


「おー、はよ。」


そういって、先に歩いていく奏汰。


「一緒に行かねぇの?」


「梨矩と一緒だと目立つ。」


振り返って、ぶっきらぼうにそう言った奏汰は、また歩き出した。