黒薔薇





海翔は、慎重にあたしを下ろしてくれる。


「ほんと疲れたよ。
お前が重すぎて。」


「うるさい。」


あたしはゆっくりとした足取りで、フェンスまで歩いた。


「久しぶりに外出た気がする。」


「久しぶりって、たったの3日だろ。」


「そうだけど、もっと久しぶりな気がする。」


「…ふーん。」