「そっか。
一応、梨矩のお兄さんと、星樹と海翔には、メールしとくから。」


「うん。ありがとう。」


「ごめんな、守れなくて。
俺が刺されたら良かったのにって、何回も思った。」


「もう1回刺されてるでしょ。
あたしかばって刺されるのなんて、1回で充分。
死んだらどうするの?」


「それはこっちも言いたい。
死んだらどうするつもりだよ?」


「でも、大切な人を傷つけずにすんだなら、死んでもいいよ。
あっちには、遼汰もいるし。」