黒薔薇





目覚めたのは真夜中。
病室で目覚めたあたし。

病室から見える夜の空は、あの日の空の色と似ていた。


「…っ!」


起き上がろうとすると、腰に痛みを感じる。
諦めて、首だけ動かして、辺りを確認する。


「…奏汰?」


奏汰が、ベッド脇のパイプ椅子に座っているのが見える。

月明かりで照らされた奏汰は、とても綺麗な顔で眠っていた。