黒薔薇





あたしは、痛みを感じるところに、手を当てた。
ヌルッとしたものを感じる。

その手は、血まみれになって、あたしの目にうつった。


「おい、てめぇ、ふざけんなっ!」


海翔は、あたしの後ろにいるであろう総長を、思いっきり殴ったみたいだ。


「…梨矩。」


奏汰は、ハンカチで抑えてくれる。


「救急車呼ぶから。」


星樹は、慌てた様子で携帯を操作していた。

そのへんで、あたしの意識はきれた。