黒薔薇





「あー、喧嘩ふっかけちゃった、俺。」


奏汰が発する言葉とは逆に、顔には笑みが浮かんでいた。

奏汰に声をかけようとすると、聞き覚えのある声が響いた。


「梨矩。」


「…海翔。」


「さっきそこであった。
何話した?何もされてないな?」


「大丈夫ですよ。
明日19時にここの学校集合なんで。」


「わかった。
んじゃ、何も無かった事だし、帰るな。」


「はい。」