「えっ。」 「気になるんでしょう? それならば、こそこそせずに、堂々ととなりを歩いてください。」 「わかりました。 でも、いいんですか?目立ちますよ、白は。」 「構いませんよ。 こんな真夜中、それほど人はいないのでね。」 「では、お言葉に甘えて。」 男はそう言って、あたしと並んで歩き出した。