黒薔薇





あたしは、星樹が殴られているのを放っておくことしかできなかった。


……遼汰。


これじゃ、あのときと一緒だ。
強くなった意味なんて、なにもないじゃん。


「邪魔なんだよ。どけっ!」


かかってくる敵を倒しながら、星樹にかけよる。


「星樹っ。大丈夫?」


「…梨矩。」


「無理にしゃべらなくていい。」