黒薔薇





そして、夜はやってきた。

黒い服を身にまとい、フードを深くかぶり、いつものブーツに足を入れる。

玄関の扉を開けると、そこには星樹が立っている。

……これが普通だったはずなのに。
今は、奏汰がいないのが、寂しく思える。

あたし、どうしちゃったんだろう?


「行こっか、星樹。」


「ああ。」