黒薔薇





「仕方ないことだよ。
とりあえず今は、早く治すことだけ考えて。」


「ああ。」


あたしたちが話してると、病室に医者がやってきた。


「目覚めたんですね。」


「はい。
でも、記憶を一部、失っているみたいなんです。
自分でもなんとなく、忘れてる気はしました。」


「それは何らかのショックによる記憶障害ですね。
きっと、何かを忘れたかったんでしょう。
恐らく、じきに思い出すと思います。」