黒薔薇





「大丈夫だって。
すぐ思い出すだろ。寝ぼけてるだけだと思えばいい。」


「…うん。
でも、星樹のことは覚えてるのに……。

あたし、何か悪いことしたかな?」


「してない。梨矩は何も悪くない。
ほら、いつまでもそこにいないで、入るぞ?」


「…うん。」


あたしは差し出された星樹の手をとって、立ち上がる。

そして、星樹と一緒に病室に入った。