黒薔薇





……怖い。
奏汰、あたしのこと忘れてた…。

あたしはしばらく、病室の前にしゃがみこんでいた。


「梨矩。」


「…星樹。」


気づくと、目の前に星樹が来ていた。


「…やっぱりおかしい。
なにがあったんだよ?」


「……奏汰が…あたしのこと忘れてたの。」


「…八雲が?」


「うん。」