「……覚えてない。」


「……そっか。」


「悪いな。」


「ううん、いいよ。
とりあえず、星樹呼ぶから。」


「ああ。」


病室を出て休憩所に行くと、あたしは震える手で、星樹に電話をかけた。


『もしもし。』